無尽灯

医療&介護のコンサルティング会社・一般社団法人ロングライフサポート協会代表理事 清原 晃のブログ
高齢社会、貧困、子育て支援などの様々な社会課題が顕在化しつつあります。このような地域社会の課題解決に向けて家族に代わる「新しい身寄り社会」を創造する取り組みとして、2011年から①身元引受サービス②高齢者住宅低価格モデルの開発③中小零細高齢者住宅事業支援サービスを掲げた「ソーシャルビジネス」にチャレンジしています。

カテゴリ: 介護・自立型高齢者住宅

施設での経済的虐待














高齢者施設での通帳とカードを盗んだ疑いで介護士が逮捕されているが、この手の事件が後を絶たない。恐らく、今後更にその件数は増えるものと考えられる。2020年度には全国で59人が被害にあったと認定されたが、「氷山の一角」と言われている。   

今回の神戸の老人ホームでの通帳とキャッシュカードの窃盗は男性が亡くなった後、通帳などがないことに家族が気づき、被害届を出して発覚したという。   

いつも家族が施設に来て身の回りをチェックしている場合には、すぐさまわかることも、昨今の身寄りが少ないご家族の場合には、時たま来てもなかなか気づかない。   

高齢者施設は個室がほとんどであるが、その個室もセキュリティもあってなきが如しで、不正を行おうとすれば誰でもできてしまう危うさがある。   

それ故に、施設での金銭管理や通帳預り等は極力避けるべきである。   

個人の財産権は憲法上保証された権利であり、他者から不当に侵害されるものではありません。介護という現場では、本人の意思がないがしろにされやすい環境にあり、施設と個人は利益相反の関係にあるため、金銭管理規程が入居契約の中に内包されてしまうというような事態は慎むべきだと思います。最低でも入居契約とは別に金銭管理の委任契約を締結すべきですし、金銭管理規程を詳細につめておく必要があります。   

勤務先老人ホームで通帳とカードを盗んだ疑い 入所男性から、介護士の60歳女を逮捕 神戸
神戸新聞NEXT 2024/1/24   
 介護付き有料老人ホームで入所男性から通帳などを盗んだとして、神戸西署は24日、窃盗の疑いで、神戸市垂水区名谷町の介護士の女(60)を逮捕した。容疑を認めているという。   

逮捕容疑は2017年8月~22年12月ごろ、神戸市西区にある勤務先の老人ホームで、80代の男性から預金通帳1通とキャッシュカード1枚を窃取した疑い。神戸西署によると、女と男性は面識があったという。男性が亡くなった後、通帳などがないことに家族が気付き、23年3月に被害届を出していた。
介護職の窃盗 後絶たず、「経済的虐待」…認知症「事前に後見人を」、発覚は「氷山の一角」
読売新聞2022/02/28   
 介護職員が高齢者の金銭や財産を盗んだり、不正使用したりする「経済的虐待」が後を絶たない。厚生労働省によると、2020年度は全国で59人が被害に遭ったと認定されたが、「氷山の一角」とみられる。老人施設に入居している認知症の高齢者が被害に遭うケースが目立っており、専門家は 任意後見制度 の利用も選択肢の一つとしている。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

高齢者紹介事業淘汰の時代














紹介会社の数も増大、紹介事業は成熟期に入り益々競争が激化、新規施設の開設は頭打ちとなり入居紹介事業は淘汰の時代に入っていることが推察される。

施設・居住系サービスの計画値と実績値を比較すれば、近年急速に供給件数に陰りがでているのがわかる。高齢者施設の需要と供給のバランスが崩れてきている。施設の開発件数が抑制されれば、当然、入居対象者が絞られる。一方、紹介会社はその数を増加させ、結果、競争が厳しくなってきているのは間違いない。
高齢者施設の計画と実績














高住連のホームページ(https://koujuren.jp/search.php)
によれば、現在400を超える事業者が紹介会社として登録している。船井総研によれば未登録業者を考えれば、その3倍(約1500社)ほどはあると考えられている。 船井総研は競争が激化する紹介会社や施設の生き残りをかけての対策を次のように提案している。 「集客基盤を作る方法より」

①多種多様な紹介先を提案できる➡老人ホーム紹介1事業所あたりの対応範囲は約5000床と言われています。1施設あたりの定員数を50とすると約100施設を提案できるという事になります。

②困難事例にも対応できる➡夜間のたん吸引など24時間看護が必要な方、生活保護の方、身寄りのない方などの困難ケースの相談が発生した場合でも断る事なく、対応可能な介護施設を提案する事ができ、専門職からの信頼を勝ち取る事ができます。

③対応スピードが早い➡老人ホーム紹介業は専任の営業マン(相談員)が在籍しており、ケアマネジャーや相談員から問い合わせを受けたその日に施設を提案し、見学日まで確定させるスピード対応を実現させています。

➡上記の実現にむけて、身元引受人として当協会も全力を挙げてサポートをさせて頂きたい。
このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

施設に入居する場合の保証人問題である。成年後見人は身元保証人とはならない為、施設入居の時には別途保証人を求めることになる。

従来は家族が連帯保証人となり、入居時並びに施設入居の際のこまごまとした面倒を見るケースがほとんどであったが、最近は身寄りのない高齢者が急増している。それに合わせて必要となってきているのがプロの身元引受人である。

厚生労働省は身元引受人がいなくても施設入居は可とする通達まで出しているが、身元引受人がいない高齢者の施設入居リスクについては考えがない。このリスクについての認識が欠落しているのである。
我々も多くの高齢者の施設入居を行ってきたが、身寄りのない高齢者が施設に入居の際には多くの問題点も引き連れて入ってくるのである。

施設に入居した後に自宅や不動産売却の話をもちかけられる、住所変更を依頼される、預金の解約や引落を依頼される、旧住所の税金や年金の受け取り住所変更を依頼される、持ち込んだ金銭管理を依頼される、死んだ時には埋葬場所まで依頼される、残った相続財産について処理をお願いされる等々、従来は家族が行ってきた終活業務を全部施設に持ち込まれることになるのである。

これらのリスクを全て施設に負わせるわけにはいかない、だから保証人をつけることを前提にするのである。人手の少ない施設で果たしてこられの業務を行うことができるのであろうか。とりわけ危険なのは金銭管理預りである。施設という大勢の人が出入りするなかでセキュリティ機能は極めて弱いと言える。又、金銭預りや管理は施設での不正の温床となる。

これらのリスクを施設が負担をしようとすればどれだけの労力とコストが必要となるであろうか?
それ故に施設での身元引受は難しいのである。もし、施設でこられの身元引受を行うというところがあえればそれは帰って危険というものであろう。気を付けた方が良い。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
老人ホームに入るとき、身元保証人がいないとどうなる?【後編】親の終の棲家をどう選ぶ?

YAHOOニュース2023.3.19
 成年後見人では身元保証人になれないホームの場合は、中澤さんの叔父が利用しているような団体、いわるゆ身元保証会社にお願いする人も少なくない。   

身元保証会社はどんなサービスをしてくれるのか。中澤さんの叔父が利用している団体「A社」の場合、以下のような内容だ。   
●身元保証:施設入居・転居、入院や手術などの際の身元保証人となる。緊急連絡先も担う   
●生活支援:緊急入院対応、各種手続き、入院中の支援、施設見学の同行など   
●法律支援:法的問題について専門家が相談に応じる   
●金銭管理   
●万一の支援:危篤・訃報連絡時の対応、死後手続きの代行   
●葬儀・納骨支援  身元保証会社の探し方   

中澤さんは「A社」について、信用できるし、対応もよくて安心して任せられると言っていた。地域包括支援センターから紹介されたということからも、地元で実績のある団体なのがわかる。   

身元保証会社を選ぶときは、中澤さんのように地域包括支援センターなどに相談してみるといいだろう。ホームが身元保証会社と提携している場合もある。   

身元保証人に関する厚生労働省の通知とは なおこの身元保証人については、平成30年8月30日付けで厚生労働省老健局高齢者支援課・振興課が通知を出しており、次のように記載されている。   

介護保険施設に関する法令上は身元保証人等を求める規定はなく、各施設の基準省令においても、正当な理由なくサービス提供を拒否することはできないこととされており、入院・入所希望者に身元保証人等がいないことは、サービス提供を拒否する正当な理由には該当しない   

つまり、本来は身元保証人がいなくてもホーム等への入居は可能なのだ。

この記事に関心のある方は、
LINE@やtwitterのフォロー、facebookのいいねボタンの応援クリックお願いいたします。
LINE@でお得な情報を配信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓

twitterで最新の情報を発信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

【本ブログについてのお問い合わせ】

一般社団法人ロングライフサポート協会

TEL:0120-196-119

E-mail:info@ll-support.jp

【一般社団法人ロングライフサポート協会について】

当協会は身元引受と法人コンサルの両面から高齢者の生活を支援する企業です。

身元引受は身寄りの無い方がご入居する際のサポート、葬儀サポート、金銭管理から、独居の方の電話による見守り業務まで幅広くおこなっております。

コンサルとしては、長年にわたる経験から、時代を先取りした”未来”をお届けするものです。介護報酬の改定やいろいろなリスクを勘案し、行政申請から内部監査、予算の見直しまで含めた総合的なものスポット的なものを取り揃えております。
高齢者支援サービスでお困りの際はロングライフサポート協会までお問い合わせください。

サポート協会URL:http://lls.sakura.ne.jp/
身寄りドットコム:http://miyori-support.com/

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

同じ九州人として、この言葉を自分の親が投げつけられていたらと思うと、怒りがこみ上げる。「はよ寝らんか」「何べん同じことば言わっすか」・・・非常に強い言葉である。まさに言葉の暴力である。

もし、高齢の親が特別養護老人ホームに入っていて、このような言葉を職員に吐かれていたらどう思うであろうか。介護職員はそんなに偉いのか?余りに不遜であり、このような人物は絶対高齢者施設では働いてはならない。
町は3か月の停職による懲戒処分にしたというが、介護業界からは永久追放であり、このような人物は高齢者に係らせてはならない。なぜ懲戒解雇にしない!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「はよ寝らんか」「何べん同じことば言わすっか」和水町の老人ホームで虐待 40代介護職員 懲戒処分
熊本放送2022.10.31  
 熊本県和水町(なごみまち)は老人ホームの入居者に暴言を吐くなどの虐待を行ったとして男性 2人を懲戒処分としました。  

きょう10月31日付けで3か月の停職処分となったのは、和水町の特別養護老人ホームに勤務する40代の介護職員の男性です。  

和水町によりますと、この男性職員は、寝つけない入居者に対し、「はよ寝らんか(早く寝ろ)」「何べん同じことば言わすっか(何回も同じことを言わせるな)」などと威圧的な暴言を吐いたり乱暴な行為を行ったりしたものです。

この記事に関心のある方は、
LINE@やtwitterのフォロー、facebookのいいねボタンの応援クリックお願いいたします。
LINE@でお得な情報を配信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓

twitterで最新の情報を発信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

【本ブログについてのお問い合わせ】

一般社団法人ロングライフサポート協会

TEL:0120-196-119

E-mail:info@ll-support.jp

【一般社団法人ロングライフサポート協会について】

当協会は身元引受と法人コンサルの両面から高齢者の生活を支援する企業です。

身元引受は身寄りの無い方がご入居する際のサポート、葬儀サポート、金銭管理から、独居の方の電話による見守り業務まで幅広くおこなっております。

コンサルとしては、長年にわたる経験から、時代を先取りした”未来”をお届けするものです。介護報酬の改定やいろいろなリスクを勘案し、行政申請から内部監査、予算の見直しまで含めた総合的なものスポット的なものを取り揃えております。
高齢者支援サービスでお困りの際はロングライフサポート協会までお問い合わせください。

サポート協会URL:http://lls.sakura.ne.jp/
身寄りドットコム:http://miyori-support.com/

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

果たして「高齢者向けシェアハウス」は市民権を得ることができるのか?何か日本の高齢者にはシェアハウスは向いていないような気がする。

高齢者シェアハウスの定義は介護を必要としない自立した高齢者の共同住宅という意味かと思う。我々の所にも要支援の方々の住宅ニーズは極めて高いが、そのいずれも日常の生活に不安を感じる方々である。

日常の生活に不安を感じない元気な高齢者が戸建てシエアハウスに暮らす目的は何であろうか?何らかの見守りや生活の援助を期待してのものではないであろうか。

そうなると限りなく有料老人ホームの定義に抵触することになるように思う。その曖昧な定義の高齢者シェアハウスが増えているのではないかと危惧する。

もっと、安価な高齢者施設ができればそのような疑似施設に入らなくても良いのではないかと考える。今後問題が拡大することが懸念される。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
70代以上の「高齢者向けシェアハウス」増加、人気の理由と注意点とは
ダイヤモンド・オンライン2022.10.28  
 「シェアハウス」と聞くと、若者たちが身を寄せ合いながら生活する様子を思い浮かべる人も多いはず。しかし近年、定年退職を迎えた70代以上の高齢者たちが共に生活をする“高齢者向けシェアハウス”が、各地にオープンしているらしい。高齢者向け住居の今に迫る。(清談社 真島加代)  

「一般的なシェアハウスと同じく、高齢者向けシェアハウスに明確な定義はありません。基本的には介護を必要としない高齢者が、複数人での戸建てをシェアする形や、共用部があるアパート型の集合住宅に住む住居スタイルを『高齢者向けシェアハウス』と呼んでいます」  

「日本の法律では高齢者が集団生活を送り、介護や食事のサービスが受けられる施設を“老人ホーム”と定義しています。特別養護老人ホームは生活に制約がありますが、サ高住は介護や食事以外のサービスも充実していて入居者の自由度が高いなど、それぞれに特徴があります。高齢者向けシェアハウスは、個人が自由に生活できるのでサ高住に近いですが、自立生活が前提なので介護や食事の提供はありません」  

また、サ高住は家賃が10万円を超えるケースが多いが、シェアハウスはサービスがない分、家賃を安く抑えられる。物件によって金額は異なるが、月6万円前後の家賃で住めるシェアハウスもあるという。  

「高齢者向けシェアハウスは、自立している高齢者が対象なので“ついのすみか”になる可能性は低いです。「これまでは、高齢者の住まいの話題はネガティブなイメージもありました。でも、シェアハウスという選択肢が新たに加わって、老後の住まい選びを前向きに捉える人も増えています。今はまだ数が少ないですが、件数が増えればより多くの人が自分に合った家を選べるようになるはずです」  

 多様化する高齢者向けの住まい。超高齢社会の到来とともに、一人ひとりがベストな住まいを選択できる時代が近づいているようだ。

この記事に関心のある方は、
LINE@やtwitterのフォロー、facebookのいいねボタンの応援クリックお願いいたします。
LINE@でお得な情報を配信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓

twitterで最新の情報を発信。登録は下記ボタンをクリック。
↓↓↓↓↓↓↓

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

【本ブログについてのお問い合わせ】

一般社団法人ロングライフサポート協会

TEL:0120-196-119

E-mail:info@ll-support.jp

【一般社団法人ロングライフサポート協会について】

当協会は身元引受と法人コンサルの両面から高齢者の生活を支援する企業です。

身元引受は身寄りの無い方がご入居する際のサポート、葬儀サポート、金銭管理から、独居の方の電話による見守り業務まで幅広くおこなっております。

コンサルとしては、長年にわたる経験から、時代を先取りした”未来”をお届けするものです。介護報酬の改定やいろいろなリスクを勘案し、行政申請から内部監査、予算の見直しまで含めた総合的なものスポット的なものを取り揃えております。
高齢者支援サービスでお困りの際はロングライフサポート協会までお問い合わせください。

サポート協会URL:http://lls.sakura.ne.jp/
身寄りドットコム:http://miyori-support.com/

このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

↑このページのトップヘ